週刊ほっとそうる新聞

株式会社ホットソウル代表の私的な新聞です。

20131006

9月29日の朝日新聞に、介護業界では老人ホームの売買をめぐり、一種バブルのような状態にあるとの記事が載っていた。
要約すると、以下のような内容だ。

少子高齢化が進み、介護の需要は増えているが供給が追い付いていない。
背景には、介護保険を使って運営される設備が増えすぎないよう、国や自治体が新設の認可数を抑制している事があるらしい。
その状況に目を付けた投資会社が、赤字の老人ホームを買収、財務を立て直して転売する。
始めから転売目的の売買が少なくないため、事業としての実体を伴わないバブル経済のような状況だというのだ。


“ 財務を立て直す ”ときに、現場で働くスタッフ(その人件費)が切り詰められていることは明らかだ。

9月29日 朝日新聞朝刊より引用(最初の画像も)


このようなニュースを見聞きすると、一人っ子の私は心穏やかではいられない。今は、父母(義父母も)共に元気だが、いずれ何らかの施設にお世話になるときは来るだろう。そのとき、少しでも不快な思いはさせたくないが、大丈夫だろうか。


介護の現場を何も知らない私が、偉そうなことを言ってしまうが、
老人介護をビジネスチャンスと捉えるのは間違いだ。
老人介護とは、祖父母・父母、ときに夫や妻、基本的には人生の先輩方に、穏やかに、心静かに旅立ちの支度を整えて頂く為のもの。
終わりに向かって整理整頓していく場面であり、新たな経済的価値が次々と生み出される場面ではない。
そこを無理にビジネスとして拡大しようとすれば、どこかで歪みが出てしまう。

やはり、国なり自治体なりの共同体で、「いずれ行く道」として支えあう体制を再度整備していくしかない。
民間の力は、その枠組みの中で活用するのが良いだろう。市場まかせにしてしまうのは良くない。


人の最後の仕事は、子や孫に、己の死に行く様を見せることだ、と聞いたことがある。
上手く言葉で説明できないが、自らの体験から、身近な人の老いや死を体験することが何の価値も無い事 『ではない』 ということは、はっきりと分かる。

金にはならないが価値のあるもの、尊いもの、それを上手く伝える仕組みが出来たなら、きっと誰もが安心した老後を送れる社会になるだろう。




ところで、
本記事内で引用したグラフのなかで、システムエンジニアの平均月給が比較的高い(福祉施設介護員はもちろん、看護師よりも高い)ことについては、ITを事業領域とする会社の代表として、何かしら意見を述べねばならないと思っています。考えがまとまり次第、お伝えします。

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