週刊ほっとそうる新聞

株式会社ホットソウル代表の私的な新聞です。

20131028

胸にしみる 空のかがやき
今日も遠くをながめ 涙をながす
 悲しくて 悲しくて
 とてもやりきれない
このやるせない モヤモヤを
だれかに 告げようか

(サトウハチロー作詞・加藤和彦作曲)


ザ・フォーク・クルセダーズの名曲ですね。
多くのアーティストがカバーしています。
最近、また聞きたくなって、YouTubeを検索して何度か聞いていました。


私がこの歌をちゃんと認識したのは、映画「パッチギ!」を観たあとでした。
それ以前にも聞いたことはあったはずで、「何か知ってる曲だけど、こんな歌だったんだな~」という印象を受けた気がします。

前評判も知らず、それどころかタイトルすら知らず、友達に誘われるまま、単なる付き合いで会社帰りに観に行ったのですが、観終わった後いたく感動して、劇場でDVDを買って帰りました。
後にも先にも、そんな映画には出会ってません。
なので、この映画との出会いも、自分にとっては少し特別なんですね。

この映画に出演されていた、主役の俳優さんがお三方とも、その後おかしな事になってしまったのは、何か不思議な因縁を感じますね。
まぁ、私には全く関係のない世界のお話です。・・・閑話休題。


良い曲だなぁ~と思いつつも、あらためて歌詞を読んでみると、
はたして、やりきれないほどの悲しみって何だろうと、不思議に思っていたのです。
“絶望”というのとも、ちょっと違う感じがしますし。

そんな折に、福島原発の事故現場で働く作業員を取材した新聞記事を見ました。

10月14日 朝日新聞朝刊より





福島第一原発の事故現場では、今、作業員の日当が減らされ、作業員の数も減り、人手不足がゆえにミスが起きやすく、被ばく事故も増えています。

総理大臣がどんなに素晴らしい事故収拾計画を(自分は絶対安全なところにいて)発表したとしても、命の危険を承知で現場で働いてくれる人がいなければ、所詮絵にかいた餅ですよね。
だから、今の状況はとても良くないはずなんです。

とはいえ、私自身が、今の仕事、立場を捨てて、家族を残してまで事故現場で働こう、とは思えないですよ。
確かに、原発の恩恵を一部受けていたとはいえ、そこまでの義務があるとは思えません。
それはきっと誰しもが同じで、だから今、事故現場で働いている人というのは、
・お金に困っている人
・他に仕事がない人
・もしくは、元々職員で責任感の強い方
なんですよね。

詰まるところ、弱い立場にある人を犠牲にするしかない状況、と言えると思うのです。


でも、よくよく考えれば、この問題だけに限らず、世の中というのは弱者の犠牲なしには成り立たないものといえるのではないでしょうか?
それは人間の世界に限った話ではなく、動物の、野生の世界でもそうですよね。むしろ、顕著です。
草食動物の群れにあって、もっとも弱いものから肉食動物の餌食となります。でも、その犠牲があるから、ほかの個体が生き延びることが出来るのです。


そう考えるとなおさら、家族を守るために、家族を“弱者”としないために、自分が戦わねばと思うわけです。
半端なボランティア精神で、危険な原発事故の現場に飛び込むことなどできません。


生きる喜びって、たくさん、たくさん、たくさんあると思いますが、
生きることはやはり戦い、修羅の道を歩むことでもあるのかなぁと。
そんなことを考えていると、悲しくて 悲しくて とてもやりきれない と思ったりもします。
そしてまた、この歌に救われるのだと。そう、思います。




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